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ゲンロンSF創作講座2023へようこそ

2016年4月にスタートした「ゲンロン 大森望 SF創作講座」は8年目を迎え、このほど、第7期にあたる「ゲンロンSF創作講座2023」を開講する運びとなりました。

「コロナ禍後」の新たな船出――となるかどうかはまだわかりませんが、世界情勢の大きな変化を経たいま、SF的想像力が持つ可能性に、実社会やビジネスの分野でもスポットライトが当たっています。いわゆるSFプロトタイピングは大きな広がりを見せ、SF作家に企業から声がかかることは珍しくありません。SF作家という職業も、「小説を書いて雑誌に発表し、書籍にまとめる 」という仕事だけでなく、さまざまな可能性が広がりつつあります。

MidjourneyやChatGPTなど生成系AIの飛躍的な進歩は世間を騒がせ、SFが描いてきた情景がたちまち現実になりました。AIを使って書かれた小説が増えすぎたため、大手オンラインSF誌 Clarkesworld が投稿原稿の受付を中止すると発表したことは、日本のネットニュースでも大々的に報じられました。

笑ってしまうようなニュースですが、このSF創作講座で受講生が提出する梗概も、AIに書かせたほうが面白いものができるかもしれませんし、場合によっては実作でもAIに人間が勝てないという事態が、今期のうちにも起こるかもしれません。

そういう事態について読者に心の準備をさせてくれるのがSFの持つ機能のひとつ。SFと現実が、かつてないほどの大接近を遂げつつある現在、この講座が持つ意味もより現実的に、より切実になっているかもしれません。

この講座で実際にどんな授業が行われているかについては、第1期の内容をコンパクトにまとめた『SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録』(早川書房)をぜひご一読ください。ゲスト講師陣の講義と講評、受講生が提出した梗概(+アピール)および実作例を収録し、編者の手前味噌ながら、1年間の講座の成果を1冊に凝縮した、たいへん中身の濃い本になっていると思います。

講座が軌道に乗ったここ数年は、現役受講生や元受講生の活躍が目立っています。いまや、「新しい日本SF」の重要な一角を、ゲンロンSF創作講座勢が占めているといっても過言ではないでしょう。受講中に他社新人賞を受賞したり、提出作が編集者に認められて商業誌デビューを果たしたりする受講生もいますし、卒業生の活躍事例はここに書き切れないほど。

また、講座の最終関門にあたる「ゲンロンSF新人賞」を通過した正賞受賞作は、ゲンロンが創刊した電子書籍レーベル《ゲンロンSF文庫》から単独の電子書籍として商業出版されるほか、受賞作もしくは(枚数その他の事情で受賞作の掲載が困難な場合は)受賞後第一作が『ゲンロン』本誌に掲載されます。

卒業生たちの活躍のおかげで、受講生に対するSF業界および各社編集者からの注目度は高く、「SF作家として認知されるまでの道のり」を大幅にショートカットすることが可能になっています。ゲンロンSF創作講座は、2020年代日本SFの一翼を担う勢力へと確実に成長してきました。

もっとも、こうした成果はそれぞれの書き手の努力の賜物。ゲンロンSF創作講座は、べつだん「新人賞を獲らせること」を第一の目的にしているわけではありませんし、受講生も、作家デビューを目指す人ばかりではありません。「ゲストの話を聞きたい」とか、「小説を書いている人たちと交流してみたい」とか、「本物の編集者と話がしてみたい」とか、そういうカジュアルな参加も大歓迎です。また、作品を書くつもりはまったくないが講義は聞きたいという人 のためには、聴講生システムも用意しています。

受講生全員(聴講生含む)には、講義および講評すべてを収録した動画アーカイブが公開されるので、講義を欠席しても、自宅で視聴できます。

逆に、石にかじりついてでも職業作家になりたい人にとっては、この講座は実力を試す最高の場になるはず。書きたい作品のあらすじとポイントをアピールする力は、プロになったとき、必ず役に立つでしょう。

小説の書き方は、かならずしも教えられて身につくものではありません。この講座では、小説の基本(ストーリーの構築、キャラクターの設定など)を一から教えるようなことはしていません。とはいえ、ジャンルのさまざまなテーマに応じた作法や心構え、やってはいけないことなど、学べることもたくさんあります。「小説の書き方」のような本を開いてもなかなか載っていないSFのコツ、ジャンルの勘所を、講座の課題を通して身につけることができるでしょう。

これまで、公募新人賞への投稿と落選を漫然とくりかえしてきた人は、自分が考えたプロット、書き上げた作品をプロの作家や編集者に見てもらい、意見や評価を聞くだけで、よほど効率的に関門突破のためのスキルが磨けるはず。ファンタジーやホラー、ミステリ、純文学など、SF以外の分野で作家になる道を模索している人にとっても、小説を書く基本は同じですし、SFの書き方を身につければ、それが強力な武器となるはずです。

また、これは自主的な課外活動の範疇ですが、受講生同士のコミュニケーションや、オンライン/オフラインでの卒業生との交流もゲンロンSF創作講座の大きな魅力のひとつ。毎月提出される課題作品を元受講生が綿密に読んで講評するインターネットラジオ番組「ダールグレン・ラジオ」はメンバーが交替しながら長く続いていますし、講座前に受講生が集まってたがいの作品について語り合う感想交換会(オフライン/オンライン)、Zoom飲み会、打ち上げなどが自主的に開催され、講師以外からのセカンドオピニオン、サードオピニオンを聞くこともできます。さらに、元受講生によるSF同人誌『SCI-FIRE』や『5G』が刊行されるなど、講座だけではなく、(積極的に参加するかどうかはともかく)さまざまな活動の輪が広がっているのが特徴です。

2022年に開講した第6期では、これまでの蓄積を踏まえつつ、SFに対する多様化するニーズに応えるため、フラッシュ・フィクションに特化した回を設けたり、「ゲンロン ひらめき☆マンガ教室」との合同授業を行うなど、新たな試みを行い、好評を得ました。

2023年に開講する第7期のゲンロンSF創作講座でも、こうした試みを引き継ぎ、さらに発展させていく予定です。また新たな個性に出会えるのを楽しみにしています。

主任講師 大森望

 

 

PROGRAM

プログラム

  •  「SF創作講座」第7期(2023年度)の開講期間は、2023年6月から2024年5月までの12ヶ月間です。主任講師は書評家・SF翻訳家の大森望です。期間途中での入講、一部講義のみの受講は受け付けておりません。
  • 本講座の講義および講評会は、月1回、原則として第4金曜日の夜に、ゲンロンカフェで行います。
  • 本講座の受講生には「作家コース」と「聴講コース」の区別があります。聴講コースは作家コースとくらべて安価で受講することができますが、各回の課題(最終講評会含む)を提出することができません。
  • 各回は3コマからなります(例外あり)。1限(19:00-20:00)はゲスト講師の創作環境やテクニックに迫る講義。2限(20:10-22:10)は、課題に沿って受講生が執筆した梗概を講評し、3編の優秀作を選出します。選ばれた受講生は、次回までに梗概を元にした短篇を執筆・提出します。3限(22:20-23:20)は、前月選ばれた梗概優秀作を発展させた短篇の講評を行います。
  • 本講座では、すべての受講生は、下記の<超SF作家育成サイクル>に基づいた8回の梗概+アピール文を提出することが求められます。また、成績に応じて、梗概を元にした短篇小説を提出していただきます。すべての提出物は専用サイトで公開されます。
    1講義にて課題提示
    各回講義のおおよそ1ヶ月前までに、ゲスト講師から課題が提示されます。課題は「タイムマシン」など道具立てに関するもの、「火星」など舞台に関するもの、あるいは表現手法に関する具体的な指定など、講師によりさまざまです。過去の課題は、こちらでご覧いただけます。
    2webにて梗概提出
    受講生は、各回講義の7日前までに、課題に沿った梗概(1200字以内)と内容に関するアピール(400字以内)を提出することが求められます。受講生は、所定のフォームより、梗概とアピールを指定のウェブサイトにアップロードします。提出されたテキストは、受講生以外でもアクセスできる状態で公開されます。一般読者の反応は以下の選考・講評で考慮されます。
    3講義にて上位3名選出
    講師によって、優秀な梗概が3本(回により異同あり)選ばれます。選出された3名は④に進み、惜しくも選外となった他の受講生は、その日提示された新しい課題に基づいて、次回提出する梗概の準備を始めます。
    4webにて小説提出
    梗概が選ばれた3名は、次回講義の7日前までに、梗概に基づく短篇小説(原稿用紙40枚以内)を執筆・提出します。この3名については、②の梗概提出と④の小説提出が同時並行の作業になります。
    5講義にて優秀作選出
    提出された短篇には、講師から点数が割り振られます。点数は(10+当該課題の梗概未提出者数)×2点を、講師の裁量で配分します。点数の推移は特設サイトで公開されるとともに、最終講評において考慮の対象となります。

    以上のサイクルを繰り返すことで、受講生は「課題に沿った小説を組み立てるプロット力」「分量に見合ったアイデアを生み出す発想力」「作品を魅力的に提示するプレゼン力」「発想を作品に落とし込む筆力」など、SF作家としての基礎体力を確実に向上させることになります。

  •  全10回の講義を終えたのち、1ヶ月の準備期間をおいて、2024年5月に修了作品を対象とした最終講評会を行います。修了作品の課題、分量など規定はのちに公開します。
  • 最終講評会では最優秀作を1つ、優秀作を若干選出します。最優秀作を提出した受講生は『ゲンロン』「ゲンロンSF文庫」などの商業媒体に提出作品を掲載し、デビューする権利を得ます。最終講評会の詳細については、のち公開いたします。

SCHEDULE

スケジュール

 

日程 1限目 2限目 3限目 講師
授業 1 6月24日(土) 15:00-16:00
導入・講義
16:15-21:00
梗概講評会+自己紹介
小浜徹也(東京創元社)+大森望
授業 2 7月28日(金) 19:00-20:00
講義
20:15-23:00
フラッシュフィクション課題
講評会
柴田勝家+溝口力丸(早川書房)+大森望
授業 3 8月25日(金) 19:00-20:00
講義
20:10-22:10
梗概講評会
22:20-23:20
実作講評会
円城塔+水上志郎(竹書房)+大森望
特別授業 9月16日(土) 合同授業
大森望 SF創作講座 × ひらめき☆マンガ教室
大井昌和+池澤春菜+さやわか+大森望
授業 4 9月22日(金) 19:00-20:00
講義
20:10-22:10
梗概講評会
22:20-23:20
実作講評会
長谷敏司+塩澤快浩(早川書房)+大森望
授業 5 10月27日(金) 19:00-20:00
講義
20:10-22:10
梗概講評会
22:20-23:20
実作講評会
新井素子+伊藤靖(河出書房新社)+大森望
授業 6 11月24日(金) 19:00-20:00
講義
20:10-22:10
梗概講評会
22:20-23:20
実作講評会
法月綸太郎+井手聡司(早川書房)+大森望
授業 7 12月22日(金) 19:00-20:00
講義
20:10-22:10
梗概講評会
22:20-23:20
実作講評会
高山羽根子+井上彼方(VGプラス)+大森望
授業 8 1月26日(金) 19:00-20:00
講義
20:10-22:10
梗概講評会
22:20-23:20
実作講評会
斜線堂有紀+田中玲遠(集英社)+大森望
授業 9 2月23日(金) 19:00-20:00
講義
20:10-22:10
梗概講評会
22:20-23:20
実作講評会
藤井太洋+浅井愛(文藝春秋)+大森望
特別授業 5月10日(金) 1年間の講義 & 2023年度のSF界
振り返り
ゲスト+大森望
新人賞 5月25日(土) 第7回 ゲンロンSF新人賞選考会(最終講評会) ゲスト+東浩紀+大森望

感染症の流行などやむを得ない事情により、日程を変更したり、一部の講義をオンラインで行う場合がございます。その際はすみやかにご連絡を差し上げます。

 

実績紹介

※アイコンをクリックすると各受講生の作品ページをご覧いただけます。

 

天沢時生
(第1,2期受講生)

サンギータ」で第10回創元SF短編賞受賞

五反田はやばい。二〇歳を過ぎるまで滋賀県に住んでいた田舎者なので、最初に訪れたときはビビった。初来訪のきっかけはゲンロンカフェの平田オリザさんのイベントだ。就活のために上京し、五反田でトークを拝聴し、カフェ近くのカプセルホテルに泊まった。ホテルは入り組んだ路地の奥にあって、道に立った妖艶なお姉さんたちがマッサージはどうかと誘ってきた。やばい、と田舎者は恐怖した。
次に訪れたのもカフェのイベントで、亀山郁夫さんが登壇されていた。前回落ちたから今回も就活のための上京だった。面接を翌日に控え、就活カバンを持って臨んだ。イベントが終わるとカバンはなくなっていた。『罪と罰』のラスコーリニコフの話を引いてだったか、文脈は忘れてしまったが、亀山さんがイベント内で「悪をなすこと」について語ってらしたので、犯人は亀山さんの言葉にあてられたのか?と思っていたら犯人は亀山さん本人だった。電車に乗って追いかけ、合流した。「似てるから間違えちゃったよー」と亀山さんは仰った。亀山さんはうっかりさんだった。その晩はなんと亀山邸に泊めていただいた。深夜にご馳走になったうどんの美味さが忘れられない。そして翌日俺は仕事を得た。東京で職にありつけたのはひとえに亀山さんご夫妻のおかげだ。
ここまで読まれた方には五反田のやばさがわかってもらえたと思う。魔都であり、同時に予測のつかない出来事が起こる土地だ。ただならぬバイブスが横溢している。SF創作講座の舞台はそこだ。必然、集まってくるのはただならぬ受講生たちで、彼らは一年間、大森先生をはじめとしたただならぬ講師たちに教えを請うことになる。講座のあとにはただならぬ居酒屋「聖地かまどか」で宴が催される。やばい宴に決まっている。事実、かまどかで大森先生から授かったある言葉が、いまも俺の創作の核を為している。ただならぬ講師とただならぬ生徒がただならぬ居酒屋で朝まで喋り倒すのだから必然、バイブスが生まれる。そう、我々もまた、五反田をやばい土地にしている当事者だったのだ。小説は独りで書くものだが、集団のなかで生まれたバイブスがもたらす「イマ、ココで何かが起こっている感」を伴うことで俺もあなたも、文体や表現やヴィジョンを共鳴・共振・共進化させ、独りでは想像もし得なかった「飛距離」を獲得できるはずだ。その驚きと感動を俺は、いまこの文章を読んでいるあなたとも分かち合いたいんだよ!

 

名倉編
(第1期受講生)

異セカイ系』で第58回メフィスト賞を受賞

豪華な講師陣と「競う場」に魅かれ。成長を求めてSF創作講座の受講を決めました。結果。期待どおりの手ごたえを感じています。
けれど得たものはそれだけではありませんでした。競いつつともに創作する仲間。そのなかに自分を置いてみて。自分の得意なもの。苦手なもの。書きたいものが見えてきた気がします。
1ヶ月に1回。短編小説を書く。それを10回くり返す。落としてしまうこともありましたが。それだけでちょっとした自信になります。そしてなにかを書くと。そのたびに発見がありました。SF創作講座で書いた作品のうえにいま自分は立って。景色が変わった。気がしています。

 

櫻木みわ
(第1期受講生)

うつくしい繭』(講談社)で単行本デビュー

小説は教えられて学べるのでしょうか。学べるところもあるし、全部を取っぱらった本人のなかにしかないものもある、というのが現時点で私が考えることです。後者については学んで得られるものではないけれど、SF創作講座のハードな課題に真剣に取り組んだら、自分のなかにそれがあるか、あるとしたらどのようにあるのか、ということはわかってくる。それからもうひとつ、この講座は、編集者も作家仲間もいないプロになる前の孤独な書き手に、ある重要なものを与えてくれると思います。
大岡信は、詩歌における歌合(うたあわせ)を例にとり、日本では古代から、文芸や芸術の世界において「著しい盛り上がりを見せている時代や作品には、必ずある種の『合す』原理が強く働いている」と分析しています(『うたげと孤心』)。もちろん「合す」だけでなく、そこから離れて創作に取りくむ「孤心」は絶対的に必要だ。しかし「孤心」だけにとじこもっていると、作品は色褪せてしまうのだと。複数で集い、批評や競争をしあい、時には車座になって語りあう「うたげ」の場と、ただひとり創作をする「孤心」の両方を行き来することによって、作品はみがかれ、飛躍する。SF創作講座は、まさにこの、「うたげ」の場であると私は思います。
新型ウイルスの蔓延で、私たちはいま、こころおきなく集うことがむずかしくなりました。それでも工夫と注意を持って、あたらしいかたちのうたげを形成することはできるでしょう。そこにいるのは小説を愛する一流の書き手たちと百戦錬磨の編集者、そしてこれからあなたが出会い、発見してゆく受講生たちです。容赦なくもすばらしいうたげの世界へようこそ。

 

山田しいた
(第1期受講生)

講談社「コミックDAYS」にてマンガ「乙女文藝ハッカソン」を連載

私はそもそも小説を書いたことがなかったし、読書量も少ない方で、当然の帰結であまり成績の良い受講生ではありませんでした。
しかし受講により仕事につながる企画発想の基礎体力をつけることができた気がします。梗概は再利用して漫画賞の投稿につながり、「同輩と小説執筆」という稀有な経験を戯画化して漫画連載企画の着想を得ることができました。
そしてなによりかけがえのない創作仲間を得ることができました。今でも同期の受講生とは会うことがあります。
なんかパワーストーンの推薦文みたいな意識の高い文章になってしまいましたが、私からは以上です。
あ、私の提出課題は悔しさなどで消してしまいました。すいません。

 

高丘哲次
(第2期受講生)

約束の果て 黒と紫の国』で日本ファンタジーノベル大賞2019を受賞

「かけがえのない仲間を手に入れました」「見える景色が変わります」「すばらしい世界が待っています」
ゲンロンSF創作講座を受け、このページに並んでいるようなキラキラした感想を持つことができるのは、優秀な成績を修めたごく一部の人間だけです。

私が講座について思い出すのは、腹が立つことばかり。自分の尊敬する作家から無視され、編集者からは才能を否定され、成績の良い受講生たちからマウンティングされる。大半の受講生は、同じような経験を味わうことになるでしょう。

そんな思いをしてまで、面白い小説が書けるようになりたいですか

迷わず「そうだ」と答えることができたあなたは、ぜひゲンロンSF創作講座を受講してください。必ず、得られるものがあります。

 

八島游舷
(第2期受講生)

天駆せよ法勝寺」で第9回創元SF短編賞受賞

Final Anchors」で第5回日経「星新一賞」グランプリ、「蓮食い人」で同優秀賞をダブル受賞

私はこの講座を受けて人生が変わってしまいました。
そうなっても誰も責任を取ってくれません。自己責任という奴ですね。
ともあれ本講座の講師から得た刺激と、同じ課題に向けて書く仲間たちが、いくつかの受賞につながる力になりました。
もう一つの成果は、物語の設計図である梗概の書き方をある程度身につけたことです。
SF創作講座関連のブログ記事をまとめているのでよければそちらもどうぞ。
書くことを諦めない自信と、他人から学ぶ謙虚さのバランスも重要でしょう。自信過剰は大敵です。
講座で毎回きっちり課題を出し、講評を待つのは辛い。今もあのころを思い出すと心がざわつきます。
でも人生はどうせ辛いのです。
同じ辛いなら受けなきゃ損々。
小説は痛みを糧にすることができます。
いずれは自分の文章で自分を救えることだってあるでしょう。

ウェブサイト: https://YashimaYugen.com
Twitter: https://twitter.com/YashimaYugen
作品リスト:http://bit.ly/yugen-works

 

揚羽はな
(第3,4期受講生)

Meteobacteria」で第6回日経「星新一賞」優秀賞(アマダホールディングス賞)受賞

日本SF作家クラブ 第26代事務局長 就任

SF創作講座、驚きの真実(小説素人からの出発編・改)
・大森望(本物)がいる!(敬称略。初回講義にて)
・SF作家がたくさん。サインももらえる!
・小説ほぼ素人に、星新一賞の優秀賞が!
──と書いたのが2019年。趣味の延長で受講したミーハーな私の驚きの怪進撃は、まだ続いています。
・日本SF作家クラブに入会(2021)。なんと主任講師の大森先生と同期入会。
・日本SF作家クラブ第26代事務局長を拝命(2022)←いまここ
SF創作講座には、たくさんの人との出会いとチャンスが待っています。何が起こるかわかりません。思い立ったが吉日。申し込みボタンを急いでぽちっと!

 

藍銅ツバメ
(第4期受講生)

鯉姫婚姻譚』で日本ファンタジーノベル大賞2021を受賞

小説書くならSF創作講座に行くといいらしいよ、と職場の先輩に言われ、じゃあ行ってやりますよぉ!と勢い任せに返したのが始まりでした。
ネット申し込みをした後で布団の上に寝転んで、受講料結構すんなあ、と思いながら天井を見上げたれど後の祭り。いえ、ここからが祭りです。もう申し込んでしまったのでやるしかない。参加してからわかったけど割と怪我人とか出るタイプの祭りだった。
そんな経緯で、ほぼ毎月梗概と短編小説を提出する生活が始まりました。てっきり小説の文章作法とかから優しく教えてくれるのかと思ったらそんなことはなかった。提出してはダメ出しされ、ダメ出しされた部分を直して提出してダメ出しされる日々でした。心が折れた人間から姿が消えていく。
正直言って私は結構褒めて貰えることもあったのでなんとか耐えられたのですが、一つ大きな問題を抱えていました。SFをよく知らない。本当に全然知らない。しかしこれに関してはなんとかなりました。二回目で苦し紛れに妖怪ものの話を提出したら良い評価を貰えた。私SFより妖怪ものの方が向いてる。
とはいえSF創作講座ですから、やっぱりSFを出さないといけないのかな、と思ってSFっぽいものを書いてみたりするんですがこれがすごく評判が悪いんですよね。じゃあどうすれば、と主任講師に飲み会で詰め寄ると、向いてるものを書いた方が良いと思うよ、みたいな言葉が返ってくる。突き進むべき方向が定まりました。
そうやって妖怪ものの短編をいくつも書いて、最後の方には主任講師も私をゲスト講師に紹介するとき「妖怪の人」って言ってたし、私の方もそうか、私は「妖怪の人」なんだっていう自覚をもって日々を過ごすようになったし、最終実作でも妖怪の話を提出してゲンロンSF新人賞の優秀賞を頂いたし、そんなこんなで私の妖怪創作講座は終わりを迎えたわけです。
講座が終わってからも文章を書き続け、光栄なことに日本ファンタジーノベル大賞を頂きました。これも言ってみれば妖怪ものです。人と人じゃないものが出会って交わる婚姻譚。しかも短編が連なった構成ですから、間違いなくSF講座で短編を書き続けた経験が生きている。
元が取れたどころじゃない大当たりでした。行ってて良かったSF創作講座。とはいえSFの講座に妖怪ものを書く人ばかり集まると皆困ってしまうと思うのでこれから通う人はちゃんとSFを書いてください。甘えるな。

 

新川帆立
(第5期聴講生)

元彼の遺言状』で第19回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞

上手くなるためには、たくさん読んでたくさん書くのが一番だと思います。読むと書くは車の両輪ですが、いずれも一定の客観性が必要です。
自分ひとりで読んでいると、好き嫌いで作品を判断してしまいがちです。作品の魅力や技術に気づけないことも多い。他人の「読み」を聞くと、作品を読む際の解像度がぐんと上がります。
自分ひとりで書いていると、独りよがりになってしまうことがあります。他人からコメントを受けてはじめて、矛盾しているところや伝わりにくいところに気づかされます。
ゲンロンSF講座は「読み書き」に「他人の目を入れる」格好の場だと思います。しかも、「他人の目」というのが第一線で活躍なさっている作家や編集者、書評家たちの目。こんなに贅沢なことはありません。
受講すれば、「読み書き」の両方に他人の目を入れることができますし、聴講だけでも「読み」は鍛えられます。
私は当初受講生として参加し、途中で作家デビューが決まったため、聴講に切り替えました。これまで、小説とは人間を描くものであり、誰にでも分かる言葉で誰にも書けないものを書くのがよい文章だと思っていました。ですが聴講をするなかで、「読み」の幅が広がり、考えが変わりました。人間を描く必要もないし、誰にでも分かるように書く必要もない。文芸は途方もなく自由で、だからこそ難しいと感じました。商業作家としてのキャリアの初期段階で、このような気づきを得られたことは、今後数十年の文筆生活にとってかけがえのない経験になったと直感しています。
教室に通って小説を学ぶなんてカッコ悪い、天才はパパッとひとりで傑作を書くものでは、と考えている人もいるでしょう。そんな方に言いたいのですが、そういう考え方が一番ダサいです。文芸は芸の道。鍛錬を積めば上手くなるに決まっています。先人たちの芸を吸収して、自分の芸を鍛える一つの場として、ゲンロンSF講座、いかがでしょうか。

 

 

SFの書き方 「ゲンロン 大森望 SF創作講座」全記録

日本SFはいま、第2の黄金期を迎えようとしている――大森望(主任講師)

 

2016年4月、書評家・翻訳家・SFアンソロジストの大森望を主任講師にむかえて開講した「ゲンロン 大森望 SF創作講座」。東浩紀、長谷敏司、冲方丁、藤井太洋、宮内悠介、法月綸太郎、新井素子、円城塔、小川一水、山田正紀という第一線の作家陣が、SFとは何か、小説とはいかに書くかを語る豪華講義を採録。各回で実際に与えられた課題と受講生たちの梗概・実作例、大森氏による付録エッセイ「SF作家になる方法」も収録の、超実践的ガイドブック!
早川書房 2017年4月20日刊行

LECTURERS

講師

大森望

大森望|おおもり・のぞみ

1961年、高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA》、《不思議の扉》、《ベストSF》ほか多数。訳書にコニー・ウィリス『航路』『ドゥームズデイ・ブック』、劉慈欣『三体』(共訳)、テッド・チャン『息吹』など多数。《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》全10巻と『年刊日本SF傑作選』全12巻(日下三蔵と共編)で、第34回と第40回の日本SF大賞特別賞を受賞。

ゲスト講師

柴田勝家|しばた・かついえ

1987年、東京生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。
在学中の2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞し、デビュー。2018年に「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門を受賞。2021年に「アメリカン・ブッダ」で第52回星雲賞日本短編部門を受賞。
近著は『走馬灯のセトリは考えておいて』(早川書房)。戦国武将の柴田勝家を敬愛する。

円城塔

円城塔|えんじょう・とう

1972年、札幌生まれ。研究者を経て作家。SF、純文学問わず広く活動中。主な著書に、『Self-Reference ENGINE』(文藝春秋、2014年 Philip K. Dick Award 特別賞)、『烏有此譚』(講談社、第32回野間文芸新人賞)、『道化師の蝶』(文藝春秋、第146回芥川龍之介賞)。訳書に、チャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』(早川書房)。現代訳に『雨月物語』(河出書房新社、池澤夏樹個人編集日本文学全集所収)。近作に『文字渦』(新潮社、第43回川端康成文学賞、第39回日本SF大賞)。アニメーション作品『ゴジラS.P』設定、シリーズ構成、脚本。
写真提供=新潮社

長谷敏司

長谷敏司|はせ・さとし

1974年、大阪生まれ。2001年、第6回スニーカー大賞金賞を受賞した『戦略拠点32098 楽園』(KADOKAWA)でデビューしたのち、ライトノベルからSFに活動の場を広げる。2015年、『My Humanity』(早川書房)で第35回日本SF大賞を受賞。その他の著作に『円環少女』シリーズ(KADOKAWA)、『あなたのための物語』(早川書房)、『BEATLESS』(KADOKAWA)、『メタルギアソリッド スネークイーター』(KADOKAWA)、『ストライクフォール』シリーズ(小学館)など。

新井素子

新井素子|あらい・もとこ

1960年、東京生まれ。立教大学文学部卒。高校時代に書いた「あたしの中の…」が第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選し、デビュー。1981年の『グリーン・レクイエム』(講談社)、1982年の『ネプチューン』で2年連続で星雲賞を受賞。1999年、『チグリスとユーフラテス』(集英社)で日本SF大賞を受賞した。『……絶句』(早川書房)、『ひとめあなたに…』(東京創元社)、『おしまいの日』(中央公論新社)、『未来へ……』(角川春樹事務所)など著書多数。
写真提供=新潮社

法月綸太郎

法月綸太郎|のりづき・りんたろう

1964年、松江生まれ。京都大学法学部卒。在学中は京都大学推理小説研究会に所属。1988年に『密閉教室』(講談社)でデビュー。2002年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『生首に聞いてみろ』(角川書店)で第5回本格ミステリ大賞を受賞。2013年から2017年まで本格ミステリ作家クラブの会長を務める。『頼子のために』(講談社)、『一の悲劇』(祥伝社)、『ふたたび赤い悪夢』(講談社)、『ノックス・マシン』(河出書房新社)など著作多数。

高山羽根子|たかやま・はねこ

富山県生まれ。多摩美術大学美術学部絵画学科卒業。2009年、「うどん キツネつきの」第1回創元SF短編賞佳作。同作がアンソロジー『原色の想像力』(創元SF文庫)に収録。2014年、短編集『うどん キツネつきの』刊行。2015年、短編「おやすみラジオ」が第46回星雲賞(日本短編部門)参考候補作に選出。SFが読みたい!2016年版 BEST SF 2015[国内篇]7位に『うどん キツネつきの』選出。第36回日本SF大賞最終候補作に『うどん キツネつきの』選出。2016年、「太陽の側の島」で第2回林芙美子文学賞受賞。2017年、「太陽の側の島」が『行き先は特異点 (年刊日本SF傑作選)』(創元SF文庫)に採録。2018年、短編集『オブジェクタム』刊行。小説トリッパー(朝日新聞出版)掲載の短編ほか収録。第39回日本SF大賞最終候補作に選出。2019年、「居た場所」が第160回芥川龍之介賞候補、「カム・ギャザー・ラウンド・ピープル」が第161回芥川賞候補。20年「首里の馬」が第163回芥川龍之介賞を受賞。

斜線堂有紀|しゃせんどう・ゆうき

小説家。主にミステリとSFの分野で活動している。六年目に差し掛かり、作家として生き残る為に日々一生懸命頑張っている。最近はアニメの脚本などもやっている。今一番したいことはメディアミックス。Twitterは@syasendouで運用している。主な著書に『回樹』『楽園とは探偵の不在なり』など。

藤井太洋|ふじい・たいよう

1971年、奄美大島生まれ。 国際基督教大学中退。舞台美術、DTP制作、展示グラフィックディレクターなどを経て、2013年までソフトウェア開発・販売を主に行う企業に勤務。2012年、電子書籍個人出版「Gene Mapper」を発表し、作家として一躍注目を浴びる。同年12月短篇小説「コラボレーション」「UNDER GROUND MARKET」の2作で商業誌デビューし、2013年4月に、「Gene Mapper」の増補完全版『Gene Mapper -full build-』(ハヤカワ文庫JA)を刊行。『オービタル・クラウド』(早川書房)で、第35回日本SF大賞、第46回星雲賞(日本部門)を受賞。2019年『ハロー・ワールド』(講談社)で第40回吉川英治文学新人賞を受賞。

小浜徹也|こはま・てつや

1962年、徳島県生まれ。京都大学SF研究会OB。1986年に東京創元社へ入社し、編集者として一貫してSFを担当。2009年にスタートした新人賞〈創元SF短編賞〉では第10回まで受賞作全作を編集、第11回からは選考委員をつとめる。2018年創刊の書き下ろしSFアンソロジー《GENESIS》を共同編集。ウンベルト・エーコと島崎博の来日イベントの司会をつとめたことが生涯の自慢。2000年に柴野拓美賞を受賞。

APPLICATION

募集概要

定員

作家コース 35名
聴講コース 20名
※通年での募集となります。

募集期間

2023年4月3日(月)− 2023年4月30日(日)

作家コース 受講料

250,000円(税込275,000円)修了作品審査料を含む
※ゲンロン友の会第13期会員、および過去にSF創作講座を受講された方は割引が適用されます。割引金額は5,000円です。割引の併用はできません。

聴講コース 受講料

150,000円(税込165,000円)
※聴講コースは、各回の講義を会場で聴講することができますが、課題を提出したり、講評を受けたりすることはできません。最終講評会についても同様です。
※ゲンロン友の会第13期会員、および過去にSF創作講座を受講された方は割引が適用されます。割引金額は5,000円です。割引の併用はできません。

お申込み

ゲンロン 大森望 SF創作講座の受講を希望される方は、受講規定をお読みになってから、ゲンロンショップの申込み商品をご購入ください(商品ページは後日公開いたします)。
銀行振込をご希望の方は、商品を注文後、1週間以内に受講料全額(消費税込)をご入金ください。入金が確認でき次第、手続き完了となります。振込手数料は申込み者の負担とさせていただきます。
クレジットカードでの決済を希望する方は、ゲンロンショップの指示にしたがい、手続きを終えてください。決済終了が確認でき次第、手続き完了となります。
どちらの場合も、入金が確認されない場合は、申込みはキャンセルとさせていただきます。
定員に達し次第、募集は締め切らせていただきます。

受講までの流れ

授業開始日は6月24日です。5月中に個別のメールにて初回授業のご案内を差し上げます。

受講規定

授業期間 授業期間は2023年6月から2024年5月の1年間です。
受講手続 ゲンロンショップより申込みを行ったのち、受講料の納入が確認された時点で受講手続きが完了するものとします。受講手続は申込み順で行われます。また、受講の申込みをもって本受講規定に同意したとみなされるものとします。受講手続き完了時にはメールで連絡いたします。
定員 定員は作家コース35名、聴講コース20名です。ただし、応募数が開講最少人数に満たないときは開講しない場合があります。
スケジュール 授業日・授業時間は別途ウェブサイトに明示いたします。
撮影・放送 授業の一部はネットで期間限定で中継されることがあります。受講者には、欠席時自習や復習のため、受講期間のあいだ有効な視聴権限を付与します。ゲンロンは記録および広報のため、授業風景を予告なく静止画あるいは動画で撮影することがあります。撮影を希望しない受講生はその場で必ず申し出てください。
また、感染症の流行などに伴い、講義をリモートで実施することがあります。それ以外にも、リモート参加を希望される場合は、別途担当者までご連絡ください。
メーリングリスト 授業についての連絡は、公式メーリングリストを用いて行います。公式メーリングリストには、特にお申し出のない限り、お申し込み時のメールアドレスを登録いたします。お申し込み時のメールアドレスとは別のアドレスの登録を希望される場合は、その旨あらかじめご連絡ください。
受講料
  • 金額
    受講料は別途ウェブサイトに明示いたします。
  • 納入方法
    受講料は、現金、銀行振込、所定のクレジットカードのいずれかにて、全額を一括でお支払いください。
  • 割引
    ゲンロン友の会第13期会員、および過去にSF創作講座を受講された方は割引が適用されます。割引金額は5,000円です。割引の併用はできません。
  • 返金
    納入された受講料はいかなる事情があっても返金いたしません。ただし、主催者・講師の事情で授業が中止になった場合はそのかぎりではありません。
  • 分納
    分納は受け付けておりません。ただし、クレジットカード利用の場合は、クレジット会社の規約にしたがった分割払い等が可能な場合があります。詳細はクレジット会社にお問い合わせください。
在籍証明 教程の3分の1以上を欠席した場合は、在籍したと認められない場合があります。
注意事項
  • 自己の受講資格および在籍資格を第三者に譲ることは、いかなる場合も認められません。
  • 設備・機材を破損する、授業を妨害する、講師・スタッフの中傷を行う、営業を妨害する、受講期間中に知り得た個人情報や機密情報を開示・漏洩するなど、当社に不利を及ぼす行為をした生徒は、当社の判断により除籍・退学となる場合があります。その場合も受講料の返金は行いません。
  • 授業中および、授業場所での違法行為はいかなる場合も認められません。違法行為を行った生徒は然るべき処置を受けるとともに、当社の判断により除籍・退学となる場合があります。
  • ゲンロン 大森望 SF創作講座は学校教育法が定める学校や各種学校ではありません。

申し込みフォーム

募集期間は終了いたしました。

お問い合わせ

ゲンロン 担当 遠野よあけ
info[at]genron.co.jp

イメージ画像:大森望+杉山豪州(Gottingham)