元々私は映画のセットや特殊造形・メイクの仕事を目指して勉強を始めましたが、技術的な表現の追求のみに飽き足らず、また、CG技術に仕事を奪われる現実を知らされてからは、より美術的な表現を目指して作品を作り続け、かれこれ2年間美術家としてギャラリーに所属し造形作品を発表してきました。しかし、去年秋の個展を終えて今までの作品を振り返ったとき、自分はただの自由な造形作家でしかなく、現代美術家として抱えていく命題、その言説をほとんど持っていないことに気付き絶望しました。

今日からの一年間を通して、自分がやらなければならない芸術を見つけ出し、その価値観や表現を確実なものにしていきたいです。

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