≪面接必勝クジャクスーツ/不離威多亞用フリーダム学ラン ―就活における本音と建前の衣替え≫ステートメント

作品プラン

≪面接必勝クジャクスーツ/不離威多亞用フリーダム学ラン ―就活における本音と建前の衣替え≫ステートメント

【140字版】

※ 採用担当者閲覧禁止 ※

(1)志望動機がなくても大丈夫! 史上最強の面接用スーツ。これを着て運命の仕事と出会おう!

(2)社会人失格のあなたにぴったり! あの頃みたいに、本音だけをまとえる学生服。前時代的なビジュアルが“バチクソ”クール!!

 


 

【全文】

クジャクになれない奴は、社会人失格だ。私はクジャクになれなかった。

どの世界にもプロはいて、就活界とて例外ではない。プロに相談した途端、書類選考で何十社も落ちてきたのが嘘みたいに、トントン拍子で選考が進んでいく人もいるそうだ。就活のプロは、稚拙な表現にまみれた書類を添削し、都合の悪いことは濁せるような面接用の言い回しを細かく教えてくれる。ありがたいこと、この上ない。

プロ監修の、とっておきの志望動機、自己PR、長所・短所など、徹底的に頭に叩き込む。そして、いざ面接へ行ったら、なんということでしょう。気づけば、自分の考えをほとんど話さないまま、内定をいただいてしまうことすらあり得るのだ。

普段はろくにしない化粧をほどこし、本音には“おべべ”を着せてあげて、身も心も着飾って。清く、正しく、美しくなったつもりで、にっこりと微笑む。社会人の礼儀として、大嘘をつかない程度に、自分を大きく、魅力的に見せる。

これは、クジャクの求愛か? にしては、地味だし、ときめかないけど。羽を広げたまま入社の日を迎えたら、その羽は、一体、いつ閉じればいいんだろう。いっそ、動物園に行って、本物のクジャクを観察してこようか。
「面接必勝法は分かりました。でも、一回、正直になってもいいですか? 私、息が詰まりそうで」
「は? そんなこと言っているようじゃ、社会人失格だよ」
社会人失格なら、学生服でも着てみるか。一回だけ、正直になるために。

 

 

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文字数:740

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