ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾

ABOUT

「批評」の再生/「批評家」の新生

いま、批評と呼ばれ得る営み/試みは何処にあるのか?
いま、批評家と呼ばれ得る存在は何処にいるのか?

残念なことに、わたしたちは、これら二つの問いに、即座に、十全に、確信をもって答えられる術を持っていない。むしろ、このような問いが問われる、問われてしまうこと自体に、紛れもない困難が、赤裸々なまでの苦境が、問いの無効が、あらかじめ宿っていると言ってもいいかもしれない。
すなわち、批評は、批評家は、確固たる存在感とともに、ここにある/いる、などと断言することが、どうにもむつかしくなってしまっているのが、いまである。この現状認識は、もはやいかんともしがたい。むしろ、わたしたちは、この事実を、真っ向から受け止める必要がある。批評/家は、いまや絶滅の危機に瀕しているのだ。
さまざまなジャンルで、いや、ありとあらゆるジャンルで、と言った方が精確なのかもしれないが、批評(家)不要論が言われて久しい。批評という営み/試みの定義は一通りではないが、いずれにせよ、それは「~についての言説」である。現在の危機とは、言い替えれば、この「について」の危機ということになる。
あらゆるジャンルで、ジャンルそれ自体や、その担い手や創り手たち、個々の作品や行為や現象などなど「について」の思考と言葉が、退けられ軽んじられる傾向が強まっている。いや、言葉は大量に生産され流通しているのだが、それは信仰告白や片想いの恋文にも近い、対象にべったりと貼り付いた全肯定(或いはその反対の全否定)や、そうした全き肯定/否定を強化し保護するための内輪の言葉でしかない。
批評とは本来、外の言葉である。たとえ或る領域の内部にあるとしても、絶えず外部の視線を導入して考え、語ることにより、その領域を構成する者たちと共振し恊働し共闘し、遂には領域自体の変化と進化を促すこと。
批評の危機とは、領域/ジャンルの停滞と固定化の別名でもある。わたしたちは、この状況を危機として認識することさえなくなりつつある。このままでは、何事であれ、刻々と健全に変わってゆくことや、新しい出来事が起こること自体が、不可逆的に減じていってしまうかもしれない。それは、あまりにも不幸なことである。
だからこそ、批評と呼び得る営み/試みを再定立し、批評家と名乗り得る存在を新たに出現させることが、急務だと思われるのだ。

批評は此処にあり、批評家は此処にいる。そう言えるのでなければならない。
そのためにこそ、ここに「批評再生塾」の開講を宣言する。この時代に、この状況下で、批評対象とジャンル/領域と、そして他ならぬ「読者」から必要とされる、明確な存在意義と実効的なエフェクトを帯びた、魅力的かつ強力な批評の書き手を、ここから送り出すことが、このプログラムの目的である。

2015年3月2日 佐々木敦

ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾
ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾

PROGRAM

プログラム

  • 「批評再生塾」第1期(2015年度)の開講期間は、2015年6月から2016年3月までの10ヶ月間です。開講期間途中での入講、一部講義のみの受講は受け付けておりません。
  • 本塾の講義およびワークショップは月2回、原則として第2木曜日と第4木曜日の夜に、ゲンロンカフェにて行われます。講義およびワークショップには月ごとに、「批評」「映像」「音楽」など2回1組でテーマが設定されています。
  • 各回は講義とワークショップの2部構成になっています。前半の講義(19:30-21:00)はゲスト講師への主任講師によるインタビュー形式のレクチャーで、各テーマに沿った主題で最先端の批評を書くとはどういうことか、講師の執筆術に迫ります。後半のワークショップ(21:30-23:00)は、受講生が事前に提出した課題小論文の優秀作を取り上げ、文章の強度を上げるため実践的な方法論やプレゼンテーション技術を学びます。講義およびワークショップの一部は、ニコニコ生放送で中継されます(有料)。受講希望者は、ネットで氏名(ペンネームの指定は可能)や顔が中継されることを承諾したうえでお申込みください。
  • 「批評再生塾」第1期では、すべての受講生は、下記の<新批評家育成サイクル>に基づいた15回の小論文と修了論文を提出することが求められます。すべての論文は専用サイトで公開されます。
    program_ikuseisaikuru
    1webサイトにて課題提示
    各回講義の3週間前までに、ゲスト講師から論文の課題が提出されます。課題は、「映画」「音楽」など大きなジャンルの指定のみの場合もあれば、対象とする作品や事件が限定される場合もあります。
    2小論文提出
    受講生は、各回講義の1週間前までに、課題に沿った2000字から4000字の小論文を提出することが求められます。受講者は、所定のフォームより、論文を直接に指定のウェブサイトにアップロードします。提出された論文は、受講生以外でもアクセスできる状態で公開されます。一般読者の反応は以下の選考・講評で考慮されます。
    3主任講師による上位選出
    主任講師によって、優秀な提出論文が3本選ばれます。優秀作はゲスト講師のもとに送られます。論文が選ばれた3人の受講生は、講義の当日に向けて、内容を口頭で説明できるように準備します。選ばれた3人は、1位から順にポイントを獲得します。ポイントはサイトで公開され、サイクルが進むごとに蓄積されます。累積ポイントは最終講評会で考慮されます。
    4公開講評会
    各回の講義の後半は、論文優秀者によるプレゼンテーションと講師による講評会となります。選ばれた受講生は、ゲンロンカフェのステージに登り、論文の内容を数分でプレゼンすることが求められます。また、講義の模様はニコニコ生放送で中継され(有料)、プレゼンおよび講評の質に対して視聴者からコメントも寄せられることになります(受講生には各回講義の動画アーカイブを無料で提供します)。選ばれた受講生は、自分の論文について、講師から具体的な講評と指導を得ることができるほか、一般読者からの視線の厳しさも経験することになります。

    以上のサイクルを15回繰り返すことで、受講生は「テーマに沿って批評を書き分ける表現力」「対談やシンポジウムで効果的に自分をアピールする対話力」「一般読者の視線を意識し文章を組み立てる説明力」「批判や誤解に耐えるタフさ」など、批評家としての基礎体力を確実に向上させることになります。

  • 16回(イントロダクション+15回)の講義を終えたのち、1ヶ月の準備期間をおいて、2016年3月に修了論文を対象とした最終講評会を行います。2月には主任講師による、論文の個別指導を実施します。修了論文の課題、分量など規定はのちに公開します。
  • 最終講評会では、最優秀作を1つ、優秀作を若干選出します。最優秀作および優秀作を提出した受講生は、佐々木敦と東浩紀の共同編著による「昭和90年代」を主題とした評論集(出版社未定)に、提出論文を掲載し、商業デビューする権利を得ます。
ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾
ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾

SCHEDULE

スケジュール

科目 日程 時間 種別 講師
導入導入 6月11日(木) 19:30-21:30 講義 佐々木敦
批評批評 6月前半 東浩紀より課題の提示
6月25日(木) 19:30-21:00 講義 東浩紀・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
映像映像 6月後半 渡邉大輔より課題の提示
7月9日(木) 19:30-21:00 講義 渡邉大輔・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
映画映画 7月前半 三浦哲哉より課題の提示
7月23日(木) 19:30-21:00 講義 三浦哲哉・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
音楽音楽 7月後半 湯浅学より課題の提示
8月13日(木) 19:30-21:00 講義 湯浅学・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
音響音響 8月前半 畠中実より課題の提示
8月27日(木) 19:30-21:00 講義 畠中実・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
文学文学 8月後半 渡部直己より課題の提示
9月10日(木) 19:30-21:00 講義 渡部直己・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
文芸文芸 9月前半 安藤礼二より課題の提示
9月24日(木) 19:30-21:00 講義 安藤礼二・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
状況状況 9月後半 さやわかより課題の提示
10月8日(木) 19:30-21:00 講義 さやわか・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
社会社会 10月前半 速水健朗より課題の提示
10月22日(木) 19:30-21:00 講義 速水健朗・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
身体身体 10月後半 平倉圭より課題の提示
11月12日(木) 19:30-21:00 講義 平倉圭・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
表象表象 11月前半 岡﨑乾二郎より課題の提示
11月26日(木) 19:30-21:00 講義 岡﨑乾二郎・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
運動運動 11月後半 細馬宏通より課題の提示
12月10日(木) 19:30-21:00 講義 細馬宏通・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
哲学哲学 12月前半 千葉雅也より課題の提示
12月24日(木) 19:30-21:00 講義 千葉雅也・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
媒体媒体 12月後半 大澤聡より課題の提示
2016年1月14日(木) 19:30-21:00 講義 大澤聡・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
思想思想 1月前半 大澤真幸より課題の提示
2月4日(木) 19:30-21:00 講義 大澤真幸・佐々木敦
21:30-23:00 講評・ワークショップ
最終課題最終課題 1月後半 最終課題発表
2月18日(木) 特別講義 佐々木敦
3月17日(木) 19:30-22:30 修了論文講評会 阿部和重・宮沢章夫・東浩紀・佐々木敦
ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾
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LECTURERS

講師

佐々木敦

佐々木敦|ささき・あつし

1964年生まれ。批評家。音楽レーベルHEADZ主宰。早稲田大学文学学術院教授。
『ex-music(L)』『同(R)』(アルテス・パブリッシング)、『「4分33秒」論』(Pヴァイン)、『シチュエーションズ』(文藝春秋)、『批評時空間』(新潮社)、『未知との遭遇』(筑摩書房)、『ニッポンの思想』、『ニッポンの音楽』(講談社現代新書)、『あなたは今、この文章を読んでいる』(慶應義塾大学出版会)など著書多数。

ゲスト講師

渡邉大輔

渡邉大輔|わたなべ・だいすけ

1982年生まれ。映画史研究者・批評家。専攻は日本映画史・映像文化論・メディア論。現在、跡見学園女子大学文学部助教、日本大学藝術学部非常勤講師。2005年、東浩紀主宰のメールマガジン『波状言論』でデビュー。以後、映画評論、映像メディア論を中心に、文芸評論、ミステリ評論などの分野で批評活動を展開。著作に『イメージの進行形』(人文書院)、共著に『日本映画の誕生』(森話社)『見えない殺人カード』(講談社)『ソーシャル・ドキュメンタリー』(フィルムアート社)『アジア映画で<世界>を見る』(作品社)など多数。

三浦哲哉

三浦哲哉|みうら・てつや

1976年福島県生まれ。映画研究・批評。
東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース博士課程修了。博士(学術)。著書に『映画とは何か フランス映画思想史』(筑摩書房)、『サスペンス映画史』(みすず書房)。共著に『ひきずる映画──ポスト・カタストロフ時代の想像力』(フィルムアート社)。福島県内外での映画上映プロジェクトImage.Fukushima代表。

湯浅学

湯浅学|ゆあさ・まなぶ

1957年1月神奈川県横浜市生まれ。音楽評論を主とする著述業者。フォークロック・バンドの湯浅湾で歌とギターと作詞作曲を担当。DJやラジオ番組構成と出演、大学講師なども。主著に『音楽が降りてくる』(河出書房新社)、『音楽を迎えにゆく』(同)、『ボブ・ディラン ロックの精霊』(岩波新書)など。

畠中実

畠中実|はたなか・みのる

1968年生まれ。NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] 主任学芸員。1996年の開館準備よりICCに携わる。主な企画には「サウンド・アート──音というメディア」(2000年)、「サウンディング・スペース」(2003年)、「サイレント・ダイアローグ」(2007年)、「可能世界空間論」(2010年)、「みえないちから」(2010年)、「[インターネット アート これから]」(2012年)、「磯崎新──都市ソラリス」(2013年)など。ダムタイプ、明和電機、ローリー・アンダーソン、八谷和彦、ライゾマティクス、大友良英といった作家の個展企画も行なっている。

渡部直己

渡部直己|わたなべ・なおみ

1952年東京生まれ。文芸批評家。早稲田大学文学学術院教授。専門:文芸批評、表象分析、創作指導。
著書『不敬文学論序説』(ちくま学芸文庫)、『私学的、あまりに私学的な』(ひつじ書房)、『日本小説技術史』(新潮社)、『言葉と奇蹟 泉鏡花・谷崎潤一郎・中上健次』(作品社)など多数。

安藤礼二

安藤礼二|あんどう・れいじ

1967年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。文芸評論家、多摩美術大学美術学部准教授、同芸術人類学研究所所員。2002年「神々の闘争──折口信夫論」で群像新人文学賞優秀賞受賞。著書に『神々の闘争 折口信夫論』(講談社、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社、大江健三郎賞および伊藤整文学賞受賞)など。また『折口信夫文芸論集』『天皇論集』『芸能論集』『対話集』(いずれも講談社文芸文庫)の編集を担当する。最新刊として『折口信夫』(講談社)がある。

さやわか

さやわか

1974年、北海道生まれ。ライター、物語評論家。『クイック・ジャパン』『ユリイカ』などで執筆。関心領域は物語性を見いだせるもの全般で、小説、漫画、アニメ、音楽、映画、演劇、ネットなどのカルチャーを幅広く評論する。現在『朝日新聞』『ゲームラボ』等で連載中。星海社のウェブサイト『最前線』内で投稿コーナー『さやわかの星海社レビュアー騎士団』も運営している。単著に『僕たちのゲーム史』(星海社新書)、『AKB商法とは何だったのか』(大洋図書)、『一〇年代文化論』(星海社新書)がある。TwitterのIDは@someru。

速水健朗

速水健朗|はやみず・けんろう

1973年生まれ。フリーランス編集者・ライター。『ケータイ小説的。──“再ヤンキー化”時代の少女たち』(原書房)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)、『1995年』(ちくま新書)、『フード左翼とフード右翼』(朝日新書)など著書多数。

平倉圭

平倉圭|ひらくら・けい

1977年生まれ。芸術理論。横浜国立大学教育人間科学部准教授。芸術制作における物体化された思考プロセスについて研究している。著書に『ゴダール的方法』(インスクリプト、第2回表象文化論学会賞)、共著に『ディスポジション:配置としての世界』(現代企画室)、『美術史の7つの顔』(未來社)、論文/批評に「『さらば言語よ』についての4つのノート」(『ユリイカ』2015年1月号)、「多重周期構造──セザンヌのクラスター・ストローク」(『ユリイカ』2012年4月号)など。

岡﨑乾二郎

岡﨑乾二郎|おかざき・けんじろう

1955年東京生まれ。造形作家。批評家。武蔵野美術大学客員教授。1982年パリ・ビエンナーレ招聘以来、数多くの国際展に出品。「灰塚アースワーク・プロジェクト」、「なかつくに公園」等のランドスケープデザイン、2002年「ヴェネツィア・ビエンナーレ第8回建築展」(日本館ディレクター)、2007年現代舞踊家トリシャ・ブラウンとのコラボレーションなど、つねに先鋭的な芸術活動を展開してきた。東京都現代美術館(2009~2010年)における特集展示では、1980年代の立体作品から最新の絵画まで俯瞰した。主な著書に『ルネサンス 経験の条件』(文春学藝ライブラリー)、「芸術の設計──見る/作ることのアプリケーション」(編著、フィルムアート社)、「絵画の準備を! Ready for Painting! 松浦寿夫×岡崎乾二郎対談」(朝日出版社)、「漢字と建築」(共著、INAX出版)。
http://kenjirookazaki.com/

細馬宏通

細馬宏通|ほそま・ひろみち

1960年生まれ。京都大学大学院理学研究科を経て、滋賀県立大学人間文化学部教授。専門は日常会話や協働作業における身体動作の研究。塔、パノラマ、絵はがき、アニメーション、流行歌など視聴覚文化史にも関心をよせる。著作に『うたのしくみ』(ぴあ)、『今日の『あまちゃん』から』(河出書房新社)、『ミッキーはなぜ口笛を吹くのか』(新潮選書)、『浅草十二階(増補新版)』、『絵はがきの時代』(青土社)など。
http://12kai.com/

千葉雅也

千葉雅也|ちば・まさや

1978年生まれ。哲学者、批評家。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学専攻表象文化論コース修了。形而上学の研究と並行して、様々なジャンルの批評や文芸を行っている。著書に『動きすぎてはいけない──ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』(河出書房新社)、『別のしかたで──ツイッター哲学』(河出書房新社)。共著に『ラッセンとは何だったのか?──消費とアートを超えた「先」』(フィルムアート社)など。

大澤聡

大澤聡|おおさわ・さとし

1978年生まれ。メディア史/批評。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、近畿大学文芸学部講師。各種媒体にジャーナリズムや文芸に関する論考を発表。2015年1月に初の単著となる『批評メディア論』(岩波書店)を刊行。

大澤真幸

大澤真幸|おおさわ・まさち

1958年長野県松本市生まれ。千葉大学文学部助教授、京都大学大学院人間・環境学研究科教授などを歴任しながら、主体とは、近代とは、資本とは、宗教とは……と、社会学的領域のみならず哲学・文学・宗教など多様な角度から人間と社会のありようを論じ続けている。著作に、『不可能性の時代』(岩波新書)、『ふしぎなキリスト教』(橋爪大三郎氏との共著/講談社現代新書)、『二千年紀の社会と思想』(見田宗介氏との共著/太田出版)、『夢よりも深い覚醒へ——3・11後の哲学』(岩波新書)、『〈世界史〉の哲学』(講談社)など多数。
撮影=尾崎誠

東浩紀|あずま・ひろき

1971年生まれ。東京都出身。哲学者・作家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。株式会社ゲンロン代表、同社で批評誌『ゲンロン』を刊行。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(講談社)など多数。2015年2月、『弱いつながり』(幻冬舎)で紀伊國屋じんぶん大賞2015を受賞。

講評会審査員

阿部和重

阿部和重|あべ・かずしげ

1968年9月23日生まれ、おとめ座。山形県東根市出身日本映画学校卒業。1994年「アメリカの夜」で第37回群像新人文学賞を受賞しデビュー。その後、『無情の世界』で第21回野間文芸新人賞、『シンセミア』で第15回伊藤整文学賞・第58回毎日出版文化賞をダブル受賞、『グランド・フィナーレ』で第132回芥川賞、『ピストルズ』で第46回谷崎潤一郎賞を受賞。近作に『□』(しかく)『Deluxe Edition』、『キャプテンサンダーボルト』(伊坂幸太郎氏との共著)がある。

宮沢章夫

宮沢章夫|みやざわ・あきお

1956年12月9日生まれ。劇作家・演出家・作家。80年代半ば、竹中直人、いとうせいこうらとともに、「ラジカル・ガジベリビンバ・システム」を開始。その作・演出をすべて手がける。90年、作品ごとに俳優を集めて上演するスタイルの劇団「遊園地再生事業団」の活動を開始し、『ヒネミ』(92年)で、第37回岸田國士戯曲賞受賞。2005から2013年まで、早稲田大学文学学術院文化構想学部教授も務める。主な著書に『時間のかかる読書──横光利一『機械』を巡る素晴らしきぐずぐず』(河出書房新社、2010年伊藤整賞受賞)などがある。

ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾
ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾

APPLICATION

募集概要

定員

40名
※通年での募集となります。
※先着順での受付となります。定員に達し次第、受付を締め切らせていただきます。

募集期間

2015年3月20日− 2015年5月15日

受講料

98,000円(税別)修了論文審査料を含む
※ゲンロン友の会第5期会員は、5,000円の割引となります。

お申込み

ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾の受講を希望される方は、受講規定をお読みになってから、下記フォームに必要事項を入力し送信してください。
銀行振込をご希望の方は、フォームを送信し、下記振込口座のいずれかに1週間以内に学費全額(消費税込)をご入金ください。友の会割引の有無によって値段が違います。お支払いいただく金額は、自動送信の受付確認メールに記載されています。入金が確認でき次第、手続き完了となります。振込手数料は申込者の負担とさせていただきます。
クレジットカードでの決済を希望する方は、フォーム送信後に現れる決済画面(EC-CUBE)の指示にしたがい、手続きを終えてください。決済終了が確認でき次第、手続き完了となります。友の会割引の適用をご希望の方は、適用がなされているか確認のうえ、決済をお願いいたします。決済画面のURLは、自動送信の受付確認メールにも記載されています。
どちらの場合も、入金が確認されない場合は、申込みはキャンセルとさせていただきます。

振込先

  • 三菱東京UFJ銀行 中目黒支店 普通口座 0062050 カ)ゲンロン
  • ゆうちょ銀行 〇一八店 普通口座 8907479 (記号番号:10190-89074791) カ)ゲンロン

受講までの流れ

授業開始日は6月11日です。5月中にメールにて初回授業のご案内を差し上げます。

受講規定

受講資格 所定の受講申込みフォームからの申込みと学費の納入が確認された時点で受講手続が完了するものとします。受講手続は申込み順で行われます。また、受講の申込みをもって本受講規定に同意したとみなされるものとします。受講手続完了時にはメールで連絡いたします。
定員 定員は40名です。ただし、応募数が開講最少人数に満たないときは開講しない場合があります。最少人数は別途告知いたします。
スケジュール 授業日・授業時間はプログラムに明示いたします。
受講料
  • 金額
    受講料は別途ウェブサイトに明示いたします。
  • 納入方法
    受講料は、現金、銀行振込、所定のクレジットカードのいずれかにて、全額を一括でお支払いください。
  • 割引
    ゲンロン友の会第5期会員の方は、受講料の割引が適用されます。割引は併用可です。割引額は別途ウェブサイトに明示いたします。
  • 返金
    納入された受講料はいかなる事情があっても返金いたしません。ただし、主催者・講師の事情で授業が中止になった場合はそのかぎりではありません。
  • 分納
    分納は受け付けておりません。ただし、クレジットカード利用の場合は、クレジット会社の規約にしたがった分割払い等が可能な場合があります。詳細はクレジット会社にお問い合わせください。
在籍証明 教程の3分の1以上を欠席した場合は、在籍したと認められない場合があります。
注意事項 自己の入学資格および在籍資格を第三者に譲ることは、いかなる場合も認められません。設備・機材を破損する、授業を妨害する、講師陣の中傷を行う、営業を妨害するなど、当社(株式会社ゲンロン)に不利を及ぼす行為をした生徒は、当社の判断により除籍・退学となる場合があります。その場合も受講料の返金は行いません。 ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾は学校教育法が定める学校や各種学校ではありません。

申し込みフォーム

申し込みが定員に達したため、第1期の募集は締め切りました。

お問い合わせ

ゲンロン 担当 徳久倫康
info[at]genron.co.jp
写真=新津保建秀