参加費

438,000円
ゲンロン友の会第6-7期会員、学生は10,000円の割引になります。

※大人1名様、2名1室利用時の料金です。
※ツアー代金には事前セミナー参加料、事後ワークショップ参加料、燃油サーチャージが含まれています。
※表示代金の他に国内空港施設使用料(2,670円)および海外空港諸税(9,900円/2016年6月現在)等が別途必要です。
※参加費には別途消費税はかかりません。

旅行日程

[金][木]

事前セミナー
2016年9月24日[土]
事後ワークショップ
2016年11月開催予定

お申込み

ごあいさつ

世界の矛盾が集まった土地へ

世界を揺るがしたチェルノブイリの原発事故から、30年が経過しました。

チェルノブイリの空間放射線量は、30年という長い時間によって、数日の短い滞在には問題ない水準まで下がりました。ウクライナ政府は、そのような状況判断のうえで、2011年より、事故現場周辺の広大な「ゾーン」(立入禁止区域)を国内外の観光客に向けて開放しています。「ゾーン」内には、記念公園や博物館、観光客向けの簡易な宿舎などが建設されています。事故から30年の節目の年である今年は、とりわけ多くの観光客が訪れているようです。
放射能に汚されたとして住民が退去し、長いあいだ無人で放置された「ゾーン」は、皮肉なことに、いまや、シラカバの森が広がり、希少種のモウコノウマが駆け巡る野生動物の楽園に生まれ変わっています。そこはまた同時に、冷戦崩壊前のソ連の町並みや軍事施設を残す、貴重な歴史遺産の場にもなっています。本ツアーでは、それら歴史遺産を回るとともに、ウクライナ政府立入禁止区域庁の特別の許可を得て、事故現場である発電所の内部に立ち入り、実際に廃炉作業に取り組む技術者の方々にお話を伺うことができます。現在、発電所では、本格的な廃炉作業に向け、「新石棺」(メルトダウンした原子炉を覆う巨大なドーム)の建設が急ピッチで進められており、内部への立ち入りは今年のツアーが最後になる可能性があります。
チェルノブイリの魅力は、20世紀のさまざまな矛盾がつまった、世界でもめずらしい土地であることにあります。チェルノブイリは、かつてユダヤ人の町でした。いまでも旧市街地にはシナゴーグ(ユダヤ教会)やユダヤ人墓地が残ります。そこに共産主義が入り、ドイツ軍が来て、またソ連が取り返し原子力産業が導入され、未来都市と軍事施設が建設され、そして事故によって全てが無と化しました。チェルノブイリの地に立つと、文明とはなにか、歴史とはなにか、そして人間とはなにか、いつも足元から問いかけられるような気がします。

ゲンロン監修のチェルノブイリツアー、この秋で4回目となります。ツアーでは、チェルノブイリの「ゾーン」に加えて、ロシア正教を生み出した中世スラブ文化の中心、歴史都市キエフの世界遺産や博物館も回ります。ウクライナの家庭料理や旧ソ連圏の民族料理も味わいます。毎年、参加者のみなさんからは、事前に「事故現場ツアー」という言葉で想像していたものとはまったく異なる経験ができたと、お褒めの声をいただいております。原発事故について考えること、それは本来は原発を生み出した歴史を学び、事故を繰り返す人間のありかたを問うとても豊かで人文的な経験であるはずだ、というのが弊社のツアーの設計の根底にある信念です。
今年もまた、新たな参加者のみなさんとともに新たな旅に出かけることができるのを、心待ちにしています。

東浩紀

スケジュール

事前セミナー
日付 時間 日程
9月24日(土)
東京
ゲンロンカフェ
lecture 13:00-14:30 レクチャー「チェルノブイリを歩く」
東浩紀×上田洋子
14:45-15:15 旅のご案内
15:20-15:50 ロシア語ミニ講座
16:00-17:00 自己紹介&質疑応答
ツアー
日付 時間 日程
10月7日(金)
東京(羽田)
ミュンヘン
キエフ
(ポルィースピリ)
flight 12:35 羽田空港からミュンヘン経由でキエフへ
17:40 ミュンヘン着
19:20 ミュンヘン発
22:30 キエフ着pin
ラディソンブルホテルキエフに
チェックインpin

radisson blu
bed キエフ泊
10月8日(土)
キエフ
heritage 午前 キエフ観光

meal カフェ・リモナードにて食事pin
nuclear 午後 国立チェルノブイリ博物館見学pin
URL

  • guide学芸員による解説
  • guide元事故処理作業員の講演
meal キエフ市内にて夕食(ウクライナ料理)
bed キエフ泊
10月9日(日)
チェルノブイリ
nuclear 午前 チェルノブイリ標識
ディチャトキ・30km圏
立入チェックポイントpin

原発4号機記念撮影ポイント
旧原発衛星都市プリピャチpin
meal ゾーン内食堂にて昼食pin
nuclear 午後 guideパルイシフ村で自主帰還民と交流pin
チェルノブイリ市内見学
ニガヨモギの星公園及び博物館pin
廃炉作業に用いられた重機の展示場pin
消防士の碑pin
チェルノブイリ市内ホテルチェックインpin
meal ゾーン内食堂にて夕食
bed チェルノブイリ泊
10月10日(月)
チェルノブイリ
キエフ
nuclear 午前 チェルノブイリ-2pin
meal チェルノブイリ原発食堂で昼食
nuclear 午後 チェルノブイリ原発内見学pin
guideディチャトキ村にてアレクサンドル・シロタ氏と懇談会pin
meal キエフ市内レストランにて夕食
bed キエフ泊
10月11日(火)
キエフ
heritage 午前 キエフ観光

午後 フリータイム
※昼食は各自でお取りください
talk 夕刻 作家アンドレイ・クルコフと東浩紀の対談
フェアウェルパーティー
bed キエフ泊
10月12日(水)
キエフフランクフルト
11:00 ホテル出発
12:00 ボルィースピリ空港着
flight 14:05 ボルィースピリ空港からフランクフルト経由で帰国の途へ
15:45 フランクフルト着
18:05 フランクフルト発
10月13日(木)
東京(羽田)
flight 12:15 羽田空港着

schedule_threepoints

事後ワークショップ
日付 時間 日程
11月
東京
ゲンロンカフェ
seminar 13:00-17:00 写真で振り返るチェルノブイリの旅
新津保建秀+東浩紀+上田洋子

訪問先

独立広場

独立広場

2013年から2014年に起こったウクライナの革命運動ユーロマイダンの舞台。この広場とその周辺で多くの血が流された。

聖ソフィア聖堂

聖ソフィア大聖堂

1037年建立の世界遺産。聖堂内では11世紀のモザイク画を見ることができる。この写真は聖堂の鐘楼の上で撮影したもの。鐘楼からはキエフ市内を一望できる。正面は聖ミハイル黄金ドーム教会。

国立チェルノブイリ博物館

国立チェルノブイリ博物館

チェルノブイリ事故の資料を独自の視点から展示。感情に訴えかける展示構成をガイドが詳しく解説してくれる。

ディチャトキ検問所

ディチャトキ検問所

チェルノブイリ立入禁止区域、「ゾーン」の入り口。ここでパスポートチェックを経てゾーン内に入る。

チェルノブイリ原発4号機見学ポイント

チェルノブイリ原発4号機見学ポイント

事故のあった4号機をもっとも近くで見られる場所。すぐ横では新石棺が建設中だ。

旧原発衛星都市プリピャチ

旧原発衛星都市プリピャチ

原発関係者が暮らしていた80年代ロシアのモデル都市。ステンドグラスは市内のカフェ「プリピャチ」のもの。事故前は若者が集まる人気の店だった。

カフェ10

カフェ10

チェルノブイリ・ゾーン内にあるカフェ・レストラン。併設のホテルに宿泊することになる。お土産も売っている。

パルイシフ村

パルイシフ村

自主帰還者が住んでいる村のひとつ。事故後の線量がそれほど高くなかったため、強制退去後、帰還を許された時期があったが、その後再び強制退去になった。

ニガヨモギの星公園

ニガヨモギの星公園

事故後25周年の追悼式典にあわせて建設された。事故で消えてしまった村々の標識が並んでいる。

消防士の碑

消防士の碑

同僚を失った消防団員が自分たちでデザインして作った記念碑。被爆した作業員たちの状況をリアルに再現している。

軍事都市チェルノブイリ2

軍事都市チェルノブイリ-2

秘密軍事都市。ソ連時代、アメリカの脅威に備えて作られた巨大なOTHレーダーがある。

チェルノブイリ原子力発電所

チェルノブイリ原子力発電所

原発内では金の廊下を通り、2号機制御室を見学。さらに奥、4号機と接する壁まで入ることができる。

アレクサンドル・シロタ邸

アレクサンドル・シロタ邸

シロタ氏はチェルノブイリ・ゾーンに隣接するディチャトキ村在住。敷地内に勝手に住み着いたというプルジェヴァル馬(モウコノウマ)を飼っている。

大祖国戦争博物館

大祖国戦争博物館

第二次世界大戦でのロシアの対独戦争を扱う歴史博物館。戦車や壊れた飛行機などがダイナミックに展示されている。

ラディソンブルホテル・キエフ

ラディソンブルホテル・キエフ

キエフ中心街にある4つ星ホテル。たいへん立地が良く、聖ソフィア大聖堂、黄金の門、フレシチャーティク通りなどの観光名所に徒歩で行くことができる。URL

チェルノブイリ市内ホテル

チェルノブイリ市内ホテル

チェルノブイリ市内にある唯一の観光客用ホテル。たんに「ホテル」と呼ばれている。2014年にリニューアル。

講師

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アレクサンドル・シロタ|Олександр Сирота

1976年生まれ。ジャーナリスト。プリピャチの記憶を保存するために活動する国際NPO ”PRIPYAT.com” 代表。2013年よりチェルノブイリ立入禁止区域公式ガイド。1983年、母とともにプリピャチに移り住む。チェルノブイリ原子力発電所の事故が起こったときは9歳だった。

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アンドレイ・クルコフ|Андрей Курков

1961年生まれ。ウクライナのロシア語作家、シナリオライター。これまでに20の著作があり、『ペンギンの憂鬱』(1996年、邦訳2004年、新潮社)、『大統領最後の恋』(2004年、邦訳2006年、新潮社)『ウクライナ日記』(2015年、邦訳2015年、集英社)が日本語にも翻訳されている。2014年にレジオンドヌール勲章受賞。
https://commons.wikimedia.org/wiki/Category:Andrey_Kurkov#/media/File:Андрій_Курков_(квітень_2016)_04.JPG

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アンドリ・ジャチェンコ|Андрій Дяченко

1966年キエフ州生まれ。キエフ大学経済学科卒。旅行会社 Tour2Kiev 社長。チェルノブイリへのツアーをはじめ、ウクライナの各地への旅を企画・運営している。旅行会社のほかにも、広告会社「Acsir Group」など、複数の会社を経営している。

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東浩紀|あずま・ひろき

1971年生まれ。東京都出身。哲学者・作家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。株式会社ゲンロン代表、同社で批評誌『ゲンロン』を刊行。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(講談社)、『弱いつながり』(幻冬舎)など多数。

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上田洋子|うえだ・ようこ

1974年生まれ。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳家。博士(文学)。早稲田大学・専修大学非常勤講師。著書に『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド 思想地図β4-1』(調査・監修、ゲンロン、2013)、『瞳孔の中 クルジジャノフスキイ作品集』(共訳、松籟社、2012)など。展示企画に「メイエルホリドの演劇と生涯:没後70年・復権55年」展(早稲田大学演劇博物館、2010)など。

参加者の声

  • sato
    伊藤友里恵
    (2015年度参加者)
    原発内部に入ることができたのは素晴らしい体験でした。同行講師のみなさんのおかげで、チェルノブイリの姿をより深く理解することができました。ツアーで感じたことをかたちに残したいと思い、他の参加者の方々といっしょに冊子まで作ってしまいました。
  • yoshida
    吉田穣
    (2015年度参加者)
    ウクライナの美しい森と青い空、そしてその脇にたたずむ事故を起こしたチェルノブイリ原発。その光景には本当に心揺さぶられるものがありました。社会的な関心を持ったひとだけでなく、単純に美しいものや歴史の遺産を見たいという方にもオススメです。純粋に旅行が好きだというひとにこそ行ってほしいです。
  • comment_mori
    森絵美
    (2013年/2014年度参加者)
    物理を勉強していたこともあり、チェルノブイリにはずっと行きたいと思っていました。写真で見ていた風景の場所に自分が本当に来ることになるとは、まさか思ってもみなかったです。原子力について話すのにためらいを感じていた時期もあったのですが、いろんな立場の参加者と話をすることで、勉強になったし、勇気づけられました。
  • comment_ouchi
    大内暢寛
    (2013年度参加者)
    はじめはチェルノブイリを観光客として訪れるのは軽薄ではないかという躊躇いがありました。けれども観光客という身分にはいい意味での軽さがあります。学ぶものはとても大きく、帰りは頭も重くなりました。原発構内、手付かずのままのゾーン、ガイドの話など見所満載。皆様もぜひチェルノブイリへ。
chernobyl_zine_2016

前回の参加者たちが制作したZINE

チェルノブイリにて
ゲンロン H.I.S. チェルノブイリツアー 2015 参加者による感想集

ツアーの事後ワークショップでは、参加者が旅のあいだに撮影したベストショットを写真家新津保建秀氏に講評していただくのが恒例になっています。写真を整理してみると、旅の経験それ自体が整理され、自分がそこで得たものがよりクリアに見えてくる。2015年度ツアー参加者のみなさんは、新津保氏の助言に従って有志でZINEを制作し、写真とエッセイでチェルノブイリの思い出を綴りました。SF作家の吉上亮氏、劇作家の高間響氏ら参加メンバーに加え、新津保氏、津田大介氏、現地旅行会社のアンドリ・ジャチェンコ氏、東浩紀、上田洋子も寄稿しています。ZINE『チェルノブイリにて』は、ゲンロンカフェで200円で販売しています。

チェルノブイリダークツーリズムガイド

「観光地化する原発事故跡地!」
誰も知らない、あの悲劇の27年後とは――

チェルノブイリダークツーリズムガイド

3.11後に福島で取材を重ねた東浩紀・開沼博・津田大介の3名が、チェルノブイリへの取材を敢行。
立入禁止区域内、廃墟と化した周辺自治体、そして原子力発電所内部を巡りながら、未だ収束しない事故現場でさまざまな関係者の声を聞きました。写真家・新津保建秀の美しくも緊張感の漲ったグラビアとともに、その現場を子細にレポートします。
東浩紀によるツアー手記や開沼博による論考、津田大介によるルポルタージュに加え、観光学者・井出明による世界の「ダークツーリズム」スポットのガイドや、速水健朗による「空想のなかのチェルノブイリ」文化論、ロシア/ウクライナの専門家によるコラムなども充実。
1986年に起きたレベル7の原発事故から四半世紀。チェルノブイリの「現在」から、日本の「未来」を導きだす一冊です。

募集概要

定員

30名

※18歳未満の方、妊娠中の方はチェルノブイリゾーン内ツアーに参加することができません。

募集期間

2016年7月1日[金] – 2016年9月5日[月]

参加費

438,000円(税込)セミナー参加費含む

ゲンロン友の会第6-7期会員、学生は10,000円の割引になります。
参加者の方には『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』を差し上げます。
往復の飛行機はルフトハンザ航空を使用いたします。
※ツアー代金には事前セミナー参加料、事後ワークショップ参加料、燃油サーチャージが含まれています。
※表示代金の他に国内空港施設使用料(2,670円)及び海外空港諸税(9,900円/2016年6月現在)等が別途必要です。

旅行日程

2016年10月7日[金] – 10月13日[木]

事前セミナー
2016年9月24日[土]
事後ワークショップ
2016年11月開催予定

お申込み

お問い合わせ

ゲンロン 担当 上田洋子
info[at]genron.co.jp
H.I.S. エコ・スタディツアーデスク 担当 大田原康裕
study[at]his-world.com